日本とヨーロッパの寿命の差は、どこから生じるのか。その答えは「断熱」にあります。現代の日本の住宅は高気密性、高断熱性という考えが主流となり、実際にそういった家が数多く造られています。躯体の外側にも気密性の高いシートを使用し、内部、床、天井に至るまでシートで覆われています。しかし、外壁には、熱伝導率の高いコンクリート製のサイディングが使用されている場合がほとんどです。シートで覆われ熱伝導率の高い壁で逃げ場を失った空気中の水分は、壁内で結露を起こします。結果的にその結露が構造体を腐らせ、住宅の寿命を縮めてしまっているのです。また湿気が多いとカビが発生します。カビは、工業化製品と同じ揮発性化学物質を放出する上、カビ自体がダニの餌となりますので、さらに人体に悪影響を及ぼすのです。この問題を解決するためには外の温度をシャットアウトする断熱性を使用して、屋内の水分をコントロールすることが重要になってきます。そこで私が考えたのが「ダブル断熱」というものでした。これは外からの熱をシャットアウトし、同時に内の熱を外に逃がさない工法となっていて、屋内から水分をコントロールするという画期的なものです。それで、住宅寿命を伸ばすことが可能になりました。
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