私は、人の住まいとしては木造一戸建てが鉄筋コンクリートのマンションより居心地がいいと主張してきましたが、正直、マンションのほうが優れていると思う部分もあります。まずは断熱性。空調なしの状態でも、木造に比べ外気温にさほど左右されずに過ごせるのは確かですね。特に冬にそれを感じます。冬の朝、夜が明けると同時に、外は凍えるほど寒いはずなのにマンションの部屋は、低く回る太陽の日差しが南の窓からいっぱいに入って、起きたときからTシャツ一枚で過ごせるほど暖かい。
[参考サイト]
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暖房は、日が陰る夕方から床暖房を使う程度で、光熱費も安上がりといえます。これが木造一戸建て、たとえば埼玉県にある私の実家だったらどうでしょう。冬の朝6時なんて言ったら、2階の寝室でさえ布団に寝たまま吐く息が白く見えるほど。一階のキッチンに一番に下りて来ようものなら、一刻も早く石油ストーブをつけないとカタカタ震えるほど寒い。私は実家に帰るたび、「ああ昨日、私のマンションではこの時間、Tシャツ一枚でいたんだっけ……」と、人工的な快適さを懐かしみ、ちょっとの間ないものねだりな感傷に浸るのです。