考えなければならないのは、建物の固有周期と地震動との関係である。同じ建物でも地震によってカタカタと小刻みにゆれたり、ユサユサとゆっくりゆれたりするが、つまりこれは地震のゆれ方にも周期があるということである。そこで共振という現象が関係してくる。ある固有周期をもっか物体に、同じ周期をもっか外からの力が加わるとゆれが大きく成長する。この現象は建物にも同じように生じる。建物の固有周期は、建物の構造が鉄骨造であるか、鉄筋コンクリート造であるか、柱や壁の配置状態などで異なるが、一般に四階建ての鉄筋コンクリート造のマンションで約〇・二四秒、四〇階建ての超高層マンションで三・〇秒前後くらいになるとされる。
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地震が発生して建物がゆれはじめ、たまたまある建物のもっている固有周期と地震波の周期が一致すると、ゆれが大きく増幅して、周囲の建物は倒壊しないのに、その建物だけ倒壊するということも起こりかねない。別のいい方をすると、震源地に近いところで起こった周期の短い地震では高層に比べて低層、中層マンションの方がゆれを強く感じることがあるし、震源地が遠くてゆれの周期の長い地震の時には、高層、超高層マンションは、低層、中層マンションとは比較にならないほどの、ユサユサと船がゆれるようなゆれを感じることになる。